今回は、病気やケガで仕事が出来なくなったときに、生活費の助けになる傷病手当金の支援制度についてお話します。
今は元気にお仕事していても、急に仕事が出来ず生活費が入ってこない状況を想像してみてください。
毎月の支払どうするの?固定費は払わないと・・まして病院の費用も一気にのしかかるのです。
貯金があれば良いのですが、それなりの生活できる資金がないと不安で精神的にもつらくなります。
最悪長期治療になると仕事を失うことも考えられるのです。もし長くなったとき退職時期が重要なポイントになります。
実際に体験したことで、申請方法やこんなこともあったよをお伝えしています。
- 傷病手当金について・対象者・申請方法
- いくらもらえる?いつまでもらえる?
- 申請での注意点・時効
- 退職時の受給について
- 病気ケガでの支援制度・助成制度
- 豆知識(傷病手当金と傷病手当の違い)
実際に経験した私の場合は、働けなくなると様々なことが調べることも悩む時間もなく、一気に押し寄せてきてきました。
今関係しない方も、この記事を見るだけでも大丈夫です。
病気になってからは冷静に対処する力もないので、先に損をしないように知っていないといけません。
誰も教えてくれない制度はたくさんありますので、いざという時に自身はもちろん周りの方にも起こったら時に役立ちますので、ぜひ参考にしてみて下さいね。
病気やケガで働けなった時の傷病手当金とは
傷病手当金は、病気休業中に被保険者とその家族の生活を保証するための支援制度です。
病気やけがで仕事を休むことになり、職場から十分な報酬が受けられない場合に受けられます。
傷病手当金は誰がいつからもらえる?対象者と適応条件
適用条件はどんなことがあるのでしょう。
傷病手当金は、社会保険の被保険者が病気やケガで働くことができないため、職場を連続して休むことになった時に対象になります。
その対象となるのは、連続して3日間休んだ次の日4日目から支給対象です。
しかし、会社から休業補償や有給休暇などによって、傷病手当金の金額より多い場合は支給されません。
傷病手当金の金額いくらもらえる?平均のおおよそ6割前後
支給開始日の以前の12か月間の標準月額を平均した額を割り出します。
それを30日で割って1日当たりの金額を計算した額の、3分の2が傷病手当金の1日の金額です。
傷病手当金の1日分の金額✕休んだ日(4日目から数える)=給付される金額となります。
※申請した内容分が振り込まれるのです。
1回に1か月申請したり、3か月まとめてしたりできます。生活に合わせて何度かに分けても、一度にまとめても自由に申請できるのです。
私は切手代に病院が記入する申請書類代をケチるために、2~3カ月まとめて提出しました。
傷病手当金の申請の仕方と手続き方法
健康保険協会に専用の用紙に記入して申請します。全国健康保険協会 申請の仕方 提出書類は4枚
- 自身で記入書類・・・保険証情報・氏名・住所・振込口座
- 自身で記入書類・・・申請期間・仕事内容・他の給付はないか・病名(注意:病院の書類と申請期間が違うと、返されます)
- 会社(雇用主)が記入書類・・・労務が出来なかった期間の勤務状況・出勤欠勤有給の記載・賃金状況など
- 病院が記入書類・・・病名・初診日・休んだ期間・受診日・労務不能の所見など
- マイナンバー記入した場合は専用台紙に添付が必要
- すべてを封筒に入れ、各県の全国健康保険協会や健保組合などに郵便物として送る
引用:全国健康保険協会・申請
退職時期と時効を注意!傷病手当金の手続きの注意点とポイント
間違った申請は返ってきます。必ず日数や日付など確認して郵送しましょう。
他に受給しているのがあると、偽証になるので差額を返還を求められます。
申請期間は、病院の書類と自身の申請書の記入が同じじゃないといけないので、病院に依頼する際に○○~○○と付箋に記入したり鉛筆で日付記入して依頼がオススメです。
また引っ越しで受診機関が変わる時は空白期間をつくらないように受診して、両方の担当医師の記入用紙を添付して請求することが大事になります。
このとき診断名も同じでないと審査に影響が出るので注意です。
次の申請時に前回の申請日の続きになっているか確認し、漏れがないようにしましょう。
コピーや写メとっておくと便利です。
申請から振り込みまで時間がかかるので、ある程度手元にお金を貯めておくといいでしょう。
障害年金や給料支払いがあった、老齢年金・出産手当金に労災保険を受けた場合は支給金額の調整が入ります。
受給期間!傷病手当金はいつまでもらえる?申請の時効についてのポイント
もらえる期間は、療養が長くなり働けない期間がある場合は、1年半です。請求の時効は、2年なので早めに手続きされることをオススメします。
引っ越しなどで病院を変更する際に、申請の証明に空白期間があると受けられなくなるので注意が必要です。
退職時期のポイント注意が必要!気を付けないと損をする
初診日が大事になります。病気・怪我が原因で、労務不能が続いていて適用条件に満たした状態で、退職したことが大事です。
退職してから国保になってからの証明では、この制度は使えなくなります。
傷病手当金を受給している途中に退職した場合も同様で、一定要件を満たすと退職後も受給できるのです。
こちらの方が、手続きが簡単なので必ず傷病手当金を1度でも申請して受理されて退職するようにしましょう。
退職日までに1年以上健康保険加入していること、退職日に出勤しないことが大事です。
引き継ぎや挨拶でも出勤扱いにしては、条件を満たさなくなりますので気をつけて下さいね。
退職後は、会社を通じて請求でなく自分で請求の違いがありますよ。
実際に私もすぐに復帰出来ると思いきや、長期になったことで退職になり色々な制度に助けられました。医療に携わっていたので、退職時期も失敗することなく傷病手当金を頂けましたが、ちょっと危なかったです。
傷病手当金の申請に掛かるお金は封筒+郵便切手代+申請書代
封筒に入れ郵送する料金と申請書を記入してもらうと一回ずつに料金が掛かります。
診断書のように自費じゃなく、保険診療で申請書作成してもらえるので大きな金額ではありませんが、長期になると何度も申請することもあるので、トータルはある程度の金額がかかるのです。
例えば退職などして会社を通さないで提出になると、郵便切手や封筒代1回84円~120円切手+封筒代5~10円程度
傷病手当金申請書は、保険で3割負担の方は300円です。それに、通常の診察料金になります。
例えば12ヶ月間治療働けないとすると、毎月申請だと300円×12回=3600円・3ヶ月ごと申請は300円×4回=1,200円となります。
3ヶ月まとめると節約は出来ますが、振り込まれるまでの生活費が厳しいですね。
働けなくなったときの制度や病気した時の支援制度を体験
- 高額療養費
- 障害年金
- もしも障がいをおうと障害者手帳
- 休業補償
- 失業保険
- 国民年金免除
- 国民保険減額
- 年末調整や確定申告で医療費控除
便利な医療費のお知らせ・領収書がない受診日が分からない(保険の請求や医療費控除などに)
領収書がなくなってしまったなど困った時に医療費のお知らせ依頼書を申請すると、指定した期間明細が送られてきます。
引用:全国健康保険協会
こちらに申請書ダウンロードが出来るので、記入して郵送してください。
全国健康保険協会 医療費お知らせの申請書ダウンロード(記入例)
便利で助かるので、利用しちゃいましょう。
実際に病気になり申請を体験したこと
働けない期間が長くなると、雇用主も退職を持ちかけてくることがあります。病気や怪我で、考えるのもままならないのに、様々なことが押し寄せてくるのです。
体がつらいのに、心まで追い込まれる状況になることもあります。
雇用主も1人が抜けると、他の人の仕事量が増えて負担や人手不足もあっての言葉かもしれませんが、療養中の方にはきつい言葉です。
1番は落ち着くまで決して辞めないこと。そして安心して治療を受けるためにも、この制度を是非覚えていて下さい。
焦らずに体を治すことを一番に考えて下さい
傷病手当金と傷病手当の違いに失業保険と雇用保険の違い
傷病手当金・・
社会保険制度に1年以上加入している方が、病気で働けなくなって連続して休む場合に4日目以降の分が全国健康保険協会や保険組合にて支給され、受給出来る制度です。
※退職後の傷病手当金は非課税所得になりますので、住民税や所得税など発生しないために、確定申告の必要がなくなります。
傷病手当・・・
失業後に雇用保険を加入していた方が、ハローワークで休職中に働けなくなり、仕事に就けなくなった日から15日以降に継続して就けない時に、支払われる手当の制度です。
1日あたりの傷病手当は失業保険の基本手当と同額になります。
雇用受給受給(失業手当)・・・
雇用保険の加入期間において、ハローワークで申請にて受給できます。求職活動をしている条件などがあり仕事が出来る状態であれば、受給できる手当です。4週間に1度失業認定を受ける必要があります。
<傷病手当金は、仕事が出来ない状態><失業手当は、仕事が出来る状態である>の違いであり真逆の制度です。
働けなくなった時の傷病手当金の支援制度まとめ
病気や怪我は、意図せずに突然起こります。そして働けなくなり生活費や治療費など、一気にのしかかり治療のことだけでなく、悩みが増えて不安になります。
少しでもストレスなく治療する事が大切ですので、収入ゼロより6割でも入ると助かりますね。
せっかく同じ生活とは難しいですが、制度を知って利用しましょう。
最高1年半支給されるありがたい制度ですが、色々な注意点もはじめに知っていないと、支給が止まったりすることがありますので気をつけて下さい。
次回は高額療養費の申請や障害年金・障害者手帳について、知らないと申請せずに損してしまう制度は沢山あるので、まだまだお伝えする予定です。